「海外の化粧品を輸入して販売したいけど、個人輸入との違いがよく分からない」
上記のような悩みを抱えている方へ、この記事では、化粧品の個人輸入と販売目的輸入の具体的な違いについて解説します。
化粧品の輸入は、個人使用が前提であれば、手続きは必要ありません。しかし、販売目的で輸入する場合には専門業者に依頼したほうが良いです。事業として化粧品を輸入する場合には、ぜひご一読ください。
個人輸入と販売目的輸入の基本的な違い
化粧品の輸入には、「個人輸入」と「販売目的輸入」で大きな違いがあります。自分で使う場合と他人に販売する場合では、必要な手続きや条件がまったく異なります。
| 個人輸入 | 販売目的輸入 |
|---|---|
| 特別な許可は不要 | 薬機法に基づく届出や許認可が必要 |
以下で、それぞれの違いについて解説します。
個人輸入とは?
個人輸入は、自分で使うことを前提としています。
輸入した化粧品の販売には一定の法的な許可や手続きが必要です。
たとえば「インターネットで海外から仕入れて販売したい」「自社ブランドの化粧品を作って販売したい」場合には
- 化粧品製造販売業許可
- 化粧品製造業許可
などの業許可を持っていなければいけません。
これらの許可がないと、輸入ができません。
個人でも取得できないことはありせんが、複雑な要件を満たすことは難しいといえます。
具体的な要件については、下記のマニュアルが参考になります。
販売目的輸入とは?
販売目的の輸入は、国内での販売を前提とした正式な手続きが必要です。
具体的には、以下の手順で進めていきます。
- 製造販売業許可申請
- 外国製造販売業者届の提出・製造販売承認申請
- 製造業許可申請
- 化粧品製造販売届出書提出・外国製造業者認定申請
- GMP適合性調査
これらの手続きは時間もかかりますし、専門的な知識も必要なため、業許可をもっている代行業者に依頼したほうがスムーズに進みます。
化粧品の「個人輸入」のルール
販売目的で海外から化粧品を輸入しようと考えている方に、まず理解していただきたいのが「個人輸入」との違いです。
個人輸入と同じように仕入れてしまうと、違法になる恐れがあります。なぜなら、個人輸入と販売目的の輸入では、異なるルールが適用されるからです。
以下では、個人輸入のルールについて、より具体的に解説します。
個人輸入できる化粧品の数量制限
個人では、大量の化粧品を輸入できません。
個人輸入できる化粧品には、上限が定められているからです。
上限を超えると販売目的の輸入とみなされ、税関で止められる可能性があります。
個人輸入した化粧品の販売は禁止
個人輸入した化粧品を第三者に販売することは禁止されています。個人輸入したものは、自身で使うこと前提で輸入が認められているからです。
メルカリやAmazon、楽天などでの出品はもちろん、友人への販売や譲渡も違法となるケースがあります。
「知らなかった」では済まされないので、注意してください。
個人輸入の制限を超えた場合の税関でのチェック
数量制限を超えて化粧品を輸入しようとすると、税関で使用目的の確認を受ける可能性があります。
場合によっては輸入が認められないことも。
最悪の場合、商品が保留されたまま返送や滅却処分となる恐れもあります。
販売目的輸入に必要な許可と手続き

化粧品を「販売目的で輸入したい」と考えている方は、必要な許可・手続きを理解しておきましょう。販売を前提としている場合には、製造販売業の許可や各種届出が必要だからです。
また、ECプラットフォームを利用する場合は、追加の書類や審査への対応も必要となります。
輸入や販売に関するルールを理解しておかないと、以下のリスクがあります。
- 商品が販売できない
- 行政指導や停止処分
以下では、販売に必要な許可と対応すべき手続きを解説します。
化粧品製造販売業許可が必要
化粧品を輸入して販売するには以下の許可が必要です。
- 化粧品製造販売業許可
- 化粧品製造業許可
これらの許可は、人的要件や施設要件などが厳しく定められているため、個人で取得することは難しいです。
そのため、許可を取得している代行業者へ依頼したほうがスムーズです。
EC販売での届出要件
楽天やAmazonなどのECサイトで化粧品を販売する場合は、化粧品製造販売届出書が必要になることがあります。
また、EC販売を行う際は、各プラットフォームごとに定められた届け出や審査手続きを正しく進めなければなりません。
安全な輸入のためには専門家を活用
化粧品の安全な輸入には、専門家のサポートを受けることをおすすめします。化粧品の輸入には、税関や厚労省への対応、成分表示の確認など、ご自身だけでは難しい手続きが必要になるからです。
手続きができていないと、以下のリスクがあります。
- 輸入が止まる
- 返送される
- 違反となる
リスクを回避するためにも、専門家と一緒にすすめていきましょう。以下では、頼るべき2つの専門家についてお伝えします。
スムーズな輸入のためには通関士への依頼がおすすめ
通関士に依頼することで、輸入手続きが正確に進み、リスクを防げます。
通関士の主な業務は、以下のとおりです。
- 商品内容や数量に応じた輸入可否の判断
- 正確な関税分類
- 申告書類の作成
税関とのやりとりも代行してくれるため、自己判断による誤申告や書類不備も防げます。
安心して任せられる輸入代行業者を活用
輸入代行業者を利用すれば、手続きを任せられるうえに、法律違反のリスクも防げます。
化粧品輸入では「成分表示、製造元情報、国内での適法性確認」などが必要ですが、自力での判断は難しいです。
一方、輸入代行業者は、過去の実績や行政対応の経験から、注意点や改善提案もしてくれます。
とくに、初めての化粧品輸入・販売をする場合では、専門の輸入代行業者を頼ったほうが良いでしょう。

